ヒグマの話し

2021/03/25 19:13

函館市鱒川町に　美しい風景を見ることが出来る(我輩の田舎じゃ)三森山（標高８４２ｍ）がある。ここは熊の住みか、山の裏側は南茅部町

じいさんはマタギ村田銃で毎年数頭の熊を射止めていた

得物を狙う飛距離は５０ｍくらい村田銃は単発ゆえ、一発で仕留めないと、二発目の玉を仕込みしてる間に１０ｍくらいまで突進してくる。

ここで確実に仕留めないと熊に遣られる、これは冬季間以外の狩り。冬季間は積雪が2ｍから3ｍあるので冬眠中の熊は簡単に仕留めることができる、熊の習性を上手く利用した狩りになる秋のうちに冬眠穴を見つけて置く降雪期に入ったら、冬眠している穴の前に丸太を数本打ちこむ（冬眠と言っても熟睡していません、時々起きる）熊は、手で物を外側へ送り出す動作はしない手で丸太を自分の穴の方へ引っ張る動作をするので、出てこれない、そこを狙いすませてズドーンと一発

この当時熊肉は貴重なたんぱく源ゆえ貰ってよく食べた血も飲まされたが、血は美味いとは思わなかった(笑)

鉄砲玉は爺さんが型に鉛を流し込み自分で作っていました　。
　　村田銃を一度だけ中学生の頃打たせてもらったが、肩に強い反動がきたのを覚えている。
　銃は今まで、２回撃ったことがありますサイパンへ研修に行った時、３８口径のピストルを撃ったことがある人の形をした紙の心臓部に当てれば成績が良いけれど、ワシはこのようなエゲツナイ競技は嫌いだ！点数出たがあんまり良く覚えていない

爺さんの話しに戻して爺さんは若き頃シベリヤ収容所へ収容されていた、自分からその話は絶対しなかった当時、蔑視語でロスケロスケと陰でじいさんを呼んでいた。

　話さないのは、捕虜時代を恥と思っていた収容所に抑留され死亡した方は５万人とも６万人ともいわれている目の前で倒れ死んでいく多数の抑留者を見ている事から、何も語りたくない気持ちはわかる話しは熊に戻して熊と突然遭遇した場合勿論、鉄砲は無し、この時は熊の習性を利用し逃げる手法がある熊は前に障害物があれば、それを払いのけてから襲う、長さ３ｍくらいの直ぐ折れる小枝がベスト熊と対面した時、熊の前に小枝を出す、熊はこれを手で払い、目の前に小枝がある内は襲うことはないという。なくなったら、どうするかって？

一目散に逃げる手もあるが、熊はすこぶる速い熊から視線を離さないでにらめっこ、この手法で熊を撃退する（従兄の友人がこの手法で撃退の実績あり）
札幌の我が町の裏山はヒグマのすみかとなっていて、